みなさま、こんにちは。
もうすぐクリスマスですね!
みなさまはイベントなどされるのでしょうか??
さて、今回は少し前に書いた内容と良く似た内容になります。
みなさんはカルコシデライトって石の名前を聞いたことがありますか?
このカルコシデライトは以前書いたバリサイトやターコイズに非常によく似た鉱物。
英名:Chalcosiderite
和名だとカルコシデライト、カリコシデライト、チャルコシデライト、鉄トルコ石などと呼ばれている鉱物です。
最も有名なのがニューランダーという名前が付けられたネバダで取れるものですが、アメリカはじめ世界中で販売されているものの多くはターコイズやバリサイトとして売られています。
↓はニューランダーのカボションです。
が、厳密にはこのニューランダー、実はカルコシデライトになるんです。
化学式で表すと・・・
*カルコシデライト:CuFe6 (PO4)4 (OH)8:4H2O
*ターコイズ:CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O
ほとんど同じですね・・・
違いはターコイズの成分中に含まれるアルミが鉄に代わっている点のみ。
だから日本では鉄トルコ石なんて呼ばれるのでしょうね。
このニューランダーは80年代初期に鉱床が発見されました。
この鉱床がターコイズで最も貴重とされているランダーブルーの鉱床のすぐそばだったこと、マトリックスの入り方が似ているからニューランダーという名前を付けたそうです。
ですが採掘量はランダーブルーほどではありませんがまだまだ少なく、特にロイヤルウェブと言われる、とっても美しいスパイダーウェブ(蜘蛛の巣)が入ったものは特にレアで高値で取引されています。
上の画像も非常にハイグレードなロイヤルウェブですが、以下の物たちも素晴らしく美しいです。
これらは私が長~くお付き合いさせてもらっている先祖代々トレーディングポスト、ディーラーをやっている家族所有のもの。
実は彼がニューランダー鉱山のオーナーの一人でもあったので、最初期に採掘された超ド級のハイグレードを隠し持っているんです!
このニューランダーや他のカルコシデライト、バリサイト同様に近年ネイティヴアメリカンの作家などが使うようになってきました。
特にその中でもこのニューランダーを使ったド級の作品が↓
これ、Lee Yazzieというナバホのレジェンドが作った物です。
これも私の友人の所有物ですが値段は付けれないそう。
実際に現物を手に取らせてもらいましたがため息が出るほどの美しさ!
このニューランダー、白っぽいものやグリーンが強めのもの、ブルーが強めの物、オレンジがかったものなど色目が多岐にわたります。
それでもって私が交渉しまくってこのディーラーから譲ってもらったのが↓
そうです!
非常に淡いブルーのナチュラルのニューランダーロイヤルウェブのナゲットビーズ!!
このニューランダー、ターコイズ同様非常に柔らかいのでナチュラルのビーズは作るのが非常に困難でとってもレアなのです。
私たちはこのニューランダーのビーズやカボションを使った企画を思案中なので、また機会がありましたらご紹介させていただきますね。
ちなみに以下はEQアメリカチームで所有しているランダーブルー達。
ランダーブルーとニューランダー、色味は違いますがロイヤルウェブは似てると言えば似てますかね・・・?
ランダーブルーのまがい物に気を付けましょう!
しかし高すぎです!!
毎年カラット単価で$20くらい上がってきています・・・
それではみなさま、Have a Great Christmas!!